官僚国家VSがん患者
患者本位の医療制度を求めて
清郷 伸人 定価 本体1,429円+税
たった一人の裁判闘争。
53歳で突然のがん宣告、手術半年後に転移、その絶望の淵から救ってくれた免疫治療を国の医療制度で奪われた著者が最後に決意した道は、官僚国家に対する告発。
本書は、転移がんをかかえながら、6年にわたる裁判を闘い抜いた著者が、訴状を出してから最高裁で敗れるまでに記した法廷ドキュメントや裁判所に提出した公式文書、世論に訴えた発表文書を網羅した渾身の記録である。
6年前、混合治療問題を世に訴えるべく公刊された前著『混合治療を解禁せよ—違憲の医療制度』に続く一冊。
第1章 がん闘病11年の訴え―転移がん患者が闘った
理不尽な医療制度
第2章 東京地裁・第一審
(2006年3月24日~2008年2月18日)
第3章 東京高裁・控訴審
(2008年2月19日~2009年11月23日)
第4章 最高裁・上告審
(2009年11月24日~2012年2月29日)
上 昌広 東京大学医科学研究所特任教授 寄稿
混合診療問題は、患者視点で患者の自己決定権を尊重すべきだ
著者略歴
清郷 伸人(きよさと のぶひと)
1947年埼玉県熊谷市に生まれる。趣味は読書、野球、ゴルフ、日本酒。
幼少期より東京都江戸川区、小田原市、松江市、江津市郊外、秋田市、岡山市、高知市、京都市で過ごす。学習院大学哲学科卒業後、自動車セールスマン、事務器メーカー、出版社勤務を経て事業者団体に勤め、2012年3月退職。2000年腎臓がんになり、摘出手術、翌年頭部蝶形骨と頸骨に転移し、現在治療中。2001年『がんからの贈りもの』を自費出版。2005年治療中に混合診療問題に遭遇、保険医療制度の矛盾、患者を置き去りにした行政や既得権益を固持する医師会などに憤りを覚え、この問題を訴える意味で2006年、『混合診療を解禁せよ―違憲の医療制度』(ごま書房)を出版。同時に治療で受けていた保険外の免疫治療と保険治療の併用を求めて東京地裁に国を提訴。2007年一審で勝訴するも、2009年の控訴審、2011年の上告審で敗訴する。
URL http://www.kongoshinryo.net
発行 蕗書房 発売 星雲社
Life-line21 Topic
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[創刊3周年記念号(vol.13)]掲載
がん診療連携拠点病院指定一覧表
(出所:厚生労働省ホームページより転載)
緩和ケア病棟入院料届出受理施設一覧
資料提供:日本ホスピス緩和ケア協会 http://www.hpcj.org/list/relist.html
先進医療を実施している医療機関の一覧表
(出所:厚生労働省ホームページより「がん医療」関連に限定して転載)