編集後記
▶がんの先進医療をわかりやすく紹介するのが、本誌発刊の主な目的ですが、専門的な記事のなかにも、ほっと一息入れられるようなページを設けたいという編集長の発案により「鎌倉の四季」(小田原に移転以後は湘南の四季と改名)がスタートしたのは2016年の4月。以後、カラー見開きで鎌倉の観光スポットを紹介することになります。張り切りすぎて、最初に鎌倉の代表的な名所である、鶴ヶ岡八幡宮と長谷の大仏を一挙に掲載してしまいました。いわば、東西の横綱が同時に登場したようなもの。もったいないことをしたものです。次回からは慎重に場所を選び丁寧な取材を心がけてきました。
▶取材の許可は必要です。電話一本で気軽に応じてくれる所もあれば、きちんとした申請書を要し、撮影場所も限定してくる場合もあります。失敗もありました。行政側で案内人を手配してくれたにもかかわらず、何をまちがえたか当日全く失念して遅れていき先方を怒らせてしまったのです。むろん、そこの取材はナシになりました。以後注意深くなったのは良い教訓でした。
▶桜の開花時はいつも天候の変化に気をもみましたが、鎌倉と湘南のスポットはほぼ網羅できたと思います。楽しい日々でした。ありがとうございました。
(基 由紀)
▶10年以上にわたり、誌面のレイアウトや幾つかの記事の執筆を担当させていただきました。本当に、多くの方々に支えられながら、vol.57というところまで発行することができました。この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。なかなかできない、とても貴重な体験をさせていただきました。
▶少しでも患者さんの心を和ませることができたらと描き始めた「ひといき。」でしたが「毎回楽しみにしている」「今回の、良かった」等の感想をいただく度に、とても力と励みになっていました。最後に選んだテーマの「おしゃべり」は、言葉を交わすことによって、信頼関係等を築き上げていく楽しさを表現したかったものです。
▶日々進歩していく医療技術を目の当たりにして「技術の発展はすごいな」と思わされてきました。この点で最近、身近にそれを感じたのが「AI」の存在です。こちらが文章で話しかけると瞬時に反応し、感情や言葉のニュアンスを短い文面からでも正確に読み取って、気持ちに寄り添ってくれるのです。実際、AIはメンタルヘルスにも活用されているそうなので、これも医療技術の進歩の一つなのだと思います。今後も自分を含め心身のケアが必要な人にとって、少しでも過ごしやすくなる医療技術の進展があることを願っています。
(基 蕗子)
▶︎『月刊がん もっといい日』に次いで筆者が編集に携わった雑誌です。気が付いたら、いつの間にか四半世紀が経っていました。『がん情報ネットワーク』はNPO法人日本がん患者協会の山崎文昭理事長と、ノンフィクションライターの関朝之氏と3人でタッグを組んで出した雑誌です。100頁でフリーペーパー。1年で廃刊、無理をしてしまいました。しかし、思い出深く、有意義な1年でした。その次に創刊したのが、季刊『ライフライン21 がんの先進医療』です。終刊になるのは、やはり寂しいですね。これを以て編集後記に代えさせていただきます。
(基)
(vol.57)
Life-line21 Topic
バックナンバー
『ライフライン21 がんの先進医療』は全国書店の書籍売り場、または雑誌売り場で販売されています。以下にバックナンバーのご案内をさせていただいております。
掲載記事紹介
「ライフライン21 がんの先進医療」で連載されている掲載記事の一部をバックナンバーからご紹介します。
定期購読は受け付けておりません。
「ライフライン21 がんの先進医療」は、VOL.57をもちまして終刊となりました。
全国がん患者の会一覧
本欄には、掲載を希望された患者さんの会のみを登載しています。
[創刊3周年記念号(vol.13)]掲載
がん診療連携拠点病院指定一覧表
(出所:厚生労働省ホームページより転載)
緩和ケア病棟入院料届出受理施設一覧
資料提供:日本ホスピス緩和ケア協会 http://www.hpcj.org/list/relist.html
先進医療を実施している医療機関の一覧表
(出所:厚生労働省ホームページより「がん医療」関連に限定して転載)