編集後記

▶2024年7月10日、国内最大級の医療グループ「徳洲会」の創始者で元衆議院議員の徳田虎雄氏が永眠されました。86歳です。現在、徳洲会グループが運営する病院は76施設、診療所や介護老人保健施設などは400施設に及ぶと言います。1代で築き上げた驚異的な数字です。

▶「心のこもった医療」をモットーに日本全国各地域で24時間診療を実践している徳洲会。人間社会には様々な不平等があろうとも、「生命(いのち)だけは平等だ」を謳い文句に〝日本の医療改革〟目指した徳田氏は、医師として次のような使命感を持って病院を設立した。
 「昨今、患者と医療機関との信頼関係が社会問題化し、医療の荒廃と世間から批判されていることは医療従事者として憂慮にたえない。医療機関の姿勢が問われている今こそ、医療は患者のため、地域住民のためにあるのだということを再認識して、いつでも、どこでも、誰でもが治療費など心配せず、安心して最善の医療が受けられる社会づくりをしなければならない」
 そして、このような使命感に基づいて掲げられた徳洲会の理念とは「生命を安心し
て預けられる病院」であること、地域住民の「健康と生活を守る病院」の2点であり、この理念を実践する方法としては次の諸点を挙げている。
①年中無休・24時間オープン
②入院保証金・総室(大部屋)の室料差額等一切無料
③健康保険の3割負担金も困っている人には猶予する
④生活資金の立て替え・供与をする
⑤患者からの贈り物は一切受け取らない
⑥医療技術・診療態度の向上にたえず努力する
 ——上記は、筆者が政治関連の雑誌の編集部に勤めていた1993年3月、徳洲会総本部のN氏を取材してまとめた記事の一部である。

▶本誌は次号より、若干誌面をリニューアルします。特集では、徳洲会「徳田虎雄名誉理事長」を取り上げ、86年の生涯についてご紹介します。N氏によると、徳田理事長(当時)の人生設計を記した手帳には、135歳までの予定がびっしりと書き込まれていたそうです。
(VOL.54)

(基)

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